伊勢路〜旅立ち まさかの寂しさ、このまま帰りたい気分

まだ日も昇らない冬の早朝、家を後にする。

出発直前に思いがけず見送り人を得ることとなった。友と名古屋駅で合流、伊勢まで一緒に向う。まるで普通の旅行みたいだ。いつもと違うのは私の装い。リュックにストックにゴアテックスの靴、何処からどう見ても山にでも行くんだろうみたいな感じ。

おしゃべりしながら、下宮、内宮へお参り。豚捨で旨旨のお昼をお腹いっぱい食べ、食後のコーヒーを楽しんだ後、友人は名古屋へ戻っていった。駅で友人を見送るとき、なんだか無性に寂しくなってしまった。わたし、何しに伊勢にきたんだろう?明日から本当に歩くのだろうか?このまま何ごともなかったように東京まで戻ってしまってもいいような気分にさえなってしまった。

宿泊施設に早めにチェックインして、お風呂に入って、少し食べて、でも時間が余る。家ではあまり見ないテレビを付けて、それでも時間が余る。夜、電気を消してもすぐには寝れないってわかっているから、テレビのオフタイマーをセットして、付けっぱなしで寝てしまった。

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