夏の図書

読みたいな、と思う本が随分と溜まってしまってきた今日この頃

昔から本を読むのは好きだったけど、好きだったのは日本の昔話、伝記など。古典やら難しい本を読むのは正直苦手だった。とりわけ「古事記」は読みたいと思っていたけれど何度も挫折した経験がある。現代訳や完結版、などもトライしたことがあるのだけど、全く駄目だった。買っては読めず古本屋へを何度繰り返しただろう。積み上がった本たちを前に、またしても頓挫しそうな予感は拭えない。

そこで今回はちょっと工夫のようなことにトライすることにした。
各部屋にそれぞれ本を置いて、そこへ行ったら自動的にそれを読む、ということを決めた。

寝室にはアレハンドロ・ホドロフスキーの「リアリティのダンス」
リビングには「ギリシャ神話」
外出時にはジョゼフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」
そして、トイレには「古事記」を置いた。

この試みは今のところ順調だ。
大事なのは何も考えないこと、習慣化させる行為にも近いのかもしれない。

それともう一つ「声に出して読む」

とりわけ「古事記」や「ギリシャ神話」など物語を読むときに、これはかなりいい。
字面だけを追っていたときにはわからなかった、物語持つの立体感のようなものを感じることができる。

いずれにしても、牛のようなゆっくりとした歩みではある。

しかし、急ぐことはあるまい
夏はまだ始まったばかりなのだから。

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