混沌としたクリアな時間が続いています。まだぐちゃぐちゃなんだけどクリアな感じはもう差し込んできていて、移行期のような感じなのかな。
以前から随分とモノを処分し始めました。
最近、もう必要ないなと思うものがありました。それは一般的には捨てちゃ駄目でしょ、の部類に入るもので自分でもかなり躊躇がありました。今日何となく、いよいよかな〜と思ったんだけど、やっぱりためらいがありました。そんなとき、気がついたんですね。この目の前にある必要ないと思っているものよりも、もっと大事だと思っていたものがあったことを。
それは2002年秋、丁度今頃の季節ですね、スペインの巡礼路、カミーノ・デ・サンティアゴを歩いたときのものでした。地図、パンフレット、巡礼証明書、出会った人たちの連絡先、日記・・・。大げさではなく全て墓場まで持ってゆこうと思っていたものでした。これらの入った袋を開けた途端、もの凄い重い感覚が押し寄せてきて、ちょっとクラクラしました。一度は整理して仕舞ったものの、これはこの先どんな意味を持ってくるのだろうかと思いました。17年近くの間、ずっと袋の中にいた自分の今世の原点と言えるような出来事の全て。前にも書きましたが、最近の自分は過去としての過去に意味を感じなくなってきています。過去も未来も全て今この瞬間に共に生きている、ならば形骸化した過去の記録はもう手放すべきかなと、ふと思ったのです。心からの愛を送って、私はカミーノを手放すことにしました。でも、大事なものは必ず戻ってくる、そう信じて笑顔で送り出すことにしました。まだちょっとクラクラしています。ちょっとエネルギーが落ち着いてないような感じ。写真や二つ三つのものは手元に残しました。充分でしょう。
ちなみに写真はカミーノで撮ったものです。旅の中盤過ぎに高熱で倒れた翌朝、撮った写真です。これ、朝なんですね。丸いのは太陽。何とも不思議な感じに撮れました。