病気になってから
否応無しに食事の見直しが必要となって
今まで絶対手放せないと思っていたものも
断ってみたりした。
確かに止めてみると
身体の負担が著しく軽減するものもあり
今まで相当負荷を掛けていたんだなと
身体に申し訳ない気分にもなった。
そんな中
美味しいと思う自分の感覚も
徐々に変わってきたと思う。
「美味しい」と思うものが
本当に少なくなってきた。
というか、思いつかない。
食べているときに「おいしい」と思っても
後味とか身体に感じる重さとか
いわゆる「細胞が喜ぶもの」っていうものには
なかなか出会えない。
辻麻里子さんの「藍の書」に書いてあるような
「一口喉を潤した(食べた)だけで
百年は何も食べずに生きていけそうなもの」
生きている間に
これに出会うのが
わたしの願いの一つ。